乳酸菌生成エキスとは
1914年(大正3年)、日本で初めてヨーグルトを製造販売した、初代 正垣 角太郎氏(医師)の時代からおよそ100年間、乳酸菌一筋に研究を重ねて誕生した『特許製法16種共棲培養特殊抽出法』から得られる乳酸菌の発酵エキスです。このエキスには生きた乳酸菌ではなく、乳酸菌の分泌物(乳酸菌がつくり出したエキス)と菌体物質(乳酸菌の細胞物質)が含まれています。
製造方法の特徴

16種類の乳酸菌を共棲培養
厳選された16種の乳酸菌による高密度共棲培養法によって、菌同士の勢力争いを促し、乳酸菌の能力を鍛えます。

培地に植物性の豆乳を使用
豆乳という乳酸菌が繁殖しにくい環境の中で培養することにより、高密度で高品質の乳酸菌を培養します。

長期熟成
1年間におよぶ長期発酵・熟成により、発酵物に含まれる有効成分の品質を高めます。

特殊抽出
最終工程で有効成分だけを抽出することにより、その効能をシャープなものにします。
以上の過程によって乳酸菌の有用性を最大限に引き出した、より高品質で安定性の高い乳酸菌エキスが得られるのです。
バイオジェニクス
●乳酸菌関連製品は以下の三つに分類されます。
種 別 | 内 容 | 製 品 |
プレバイオティクス Prebiotics |
有用菌の増殖を促進したり、その活性を高めることで 健康に有利に作用する難消化成分。 |
オリゴ糖・食物繊維 難消化性デンプン |
プロバイオティクス Probiotics |
腸内細菌のバランスを改善することで有益にはたらく 生菌添加物。 |
生菌類・ヨーグルト |
バイオジェニックス Biogenics |
腸内フローラを介することなく、直接に生体機能を 調整する食品成分。 |
乳酸菌分泌物・乳酸菌 菌体物質・フラボノイド等 |
一方「プレバイオティクス」はオリゴ糖や食物繊維などを摂取することで腸内の環境整備を高め、自前の腸内細菌(常在菌)の活性を高める考え方です。
これに対して、乳酸菌生成エキスは「バイオジェニックス」という乳酸菌製剤の新しい分野の機能性素材です。「プロバイオティクス」のように、他から調達した良性の腸内細菌を摂取しても外来菌・通過菌として便とともに排泄されてしまうのに対し、「バイオジェニックス」は自前の腸内細菌(常在菌)が腸内で生み出したエッセンスを、あらかじめ外で培養して発酵熟成・濃縮しそれを体内に取り込むという考え方です。
そうすることで、プロバイオティクスの効果とプレバイオティクスの効果を両方同時に、しかも効率的に摂取できるというメリットのある、最先端の腸内環境に対するアプローチです。
●乳酸菌の分泌物は腸内をきれいにする
分泌物:自分以外の菌を増やさないナワバリ物質のこと。 例えば、お酢は酢酸菌の「分泌物」で、腐敗菌を増やしません。
●乳酸菌の菌体物質
菌体物質:菌を構成している物質のこと。ここでは乳酸菌の細胞膜にあたるアンテナのような物質(糖鎖)をさします。
乳酸菌の菌体物質は腸内免疫細胞に働きかけます。
人間もペットも「自分には自分の善玉菌」を…
腸内細菌については、その種類やバランスの多様性など未だに解明していないことが多くあります。人間や動物の顔や体格、性格が違うように腸内に棲む細菌の顔ぶれには個人差個体差があります。
選りすぐりの乳酸菌たちが生み出した「乳酸菌生成エキス」は、種類を問わず動物全般の善玉菌にはたらき、胃酸などの影響も受けません。
腸内細菌のバランスを整えるには、生きた乳酸菌を大量に摂ることではなく、自分独自の善玉菌を増やし、固有の腸内細菌バランスを保つことが大切で、これは人間もペットも同じです。そのためにはバランスよい食事とおなかの中の乳酸菌を元気にする「乳酸菌生成エキス」の摂取がおすすめです。